青黒水龍のガンバ備忘録

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【完全版】2022シーズンオフの興味深い移籍ランキング10選 第三回

 Jリーグサポーターの皆さま、おはこんばんにちわ⚡

 ガンバサポストリーマーの青黒水龍です。

 今回は、開幕まであと僅かに迫っているということで、興味深い移籍ランキングの完全版をお送りしたいと思っております。

 条件ですが、今回は少々変更があります。

 

・J1~J3に加入・流出する移籍に限ります。海外リーグ→海外リーグやJFL→海外リーグなどは選考外とさせていただきます。

・第一回、第二回とは極力異なる選出をしていきます。

・筆者の独断と偏見で選定させていただいています。ご意見などは、配信のコメントやTwitterのリプライ、記事のコメント欄でお願いします。

 

それではIKZ!

 

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10位 横山歩夢/YOKOYAMA AYUMU

松本山雅サガン鳥栖【完全移籍】

 高卒ルーキーながら、J3で二桁ゴールを挙げたスピードスター。チームは惜しくもJ2昇格を逃しましたが、個人では二段階昇格となりました。

 注目ポイントは三つ。

・チーム内での序列はどうなるのか

・J1のレベルに適応できるのか

・周囲からのサポートはそれほど受けられるか

 今オフの鳥栖は、FW宮代やFW垣田がレンタル終了で所属元に復帰するなど、昨年に続いてレギュラー陣が一新されました。主力候補としては、FW富樫(←仙台)が真っ先に上がりますが、2トップを組むのであれば相方として横山が選ばれる可能性は十二分にあるかと思います。1トップ2シャドーのシャドーで横山が起用されるイメージもかなり沸きます。

 そして二つ目のポイントとして挙げているJ1レベルへの適応ですが、至らない点はあれど得点を挙げられるかどうかは2023シーズンの鳥栖を左右する要素足り得ます。昨シーズンのスコアラーである宮代、垣田が共に退団したことで、残留した選手のスコアラーはMF本田。FWの得点力は順位に大きく関わりますので、横山にも一定の成果は求められるでしょう。

 最後のポイントとして、周囲のサポート力は得点に直結する要素です。

 当然、横山のポテンシャルは特大。ただ、高3時にJ3で18試合10ゴールを挙げたFW唐山は、愛媛時代は1ゴールに終わりました。横山がどれほどのサポートを受け、シュートを打つことに集中できるかは大事なポイントです。同じく新加入のMF河原(←熊本)とホットライン構築が期待されます。

 

9位 坂本一彩/SAKAMOTO ISA

ガンバ大阪ファジアーノ岡山期限付き移籍

 ガンバだからじゃありませんよ? 本当に注目の移籍だと思うのです。03世代代表のエース候補で、片野坂監督の元では主力として起用された時期もあった期待大のストライカーです。移籍先の岡山は櫻川ソロモン(←ジェフ千葉)やチアゴ・アウベス等、大型のFWが何人も在籍していて、非常に競争が激しいチームです。世代のライバルとなる千葉(徳島ヴォルティス)や横山(サガン鳥栖)に見劣りしない活躍が求められます。

 また、03はパリ世代でもありますので、同僚の櫻川ソロモン、細谷(柏レイソル)、藤尾(C大阪)、鈴木(ストラスブール)等との競争もあります。パリ五輪は来年に迫っており、時間的余裕もなくなってきました。岡山を初J1に導く活躍ができるかどうか、非常に注目されます。

 選手としては櫻川ソロモンとは異なり、上背がなくてもボールが収まる興梠タイプです。大黒仕込みの得点感覚も備わっており、個人的にも期待しています(昨年はユニフォームを買うかどうか、最後まで悩みました)

 

8位 萱沼優聖/KAYANUMA YUSEI

ヴァンラーレ八戸YSCC横浜【完全移籍】

 J3を代表するFWのひとりですが、今シーズンは中々ゴールが出ずに苦しみました。競り合いに強くて背が高い印象を受けますが、意外にも174センチ。

 YSCC横浜は資金力に乏しいイメージがあり、例年は育成型期限付き移籍や、大卒ルーキーで固めることが多かったのですが、実績のある選手を取ってくることは少ないので驚きの発表でした。

 可能性として考えられる点は、来シーズンからJFLとの入れ替えが始まることでしょうか。YSCC等資金力の弱いクラブはどうしても苦しい戦いを強いられますが、JFLに降格してしまうと戻ってくることが大変だったり、Jリーグからの分配金もどうなるか分からないところ。最悪の場合チーム存続の危機に陥る可能性もあると考えると、噛り付いてでも残留する必要が出てきます。その希望の星が萱沼と考えると、かなりの納得感が出てきますね。

 来シーズンからはJ3の下位も緊迫した争いが始まります。注目して見ていきますよ。

 ※第二回の3位から引用

 

7位 藤本憲明/HUJIMOTO NORIAKI

ヴィッセル神戸鹿児島ユナイテッド【完全移籍】

 契約満了の後動向が注目されていましたが、鹿児島への復帰が決定。

 その時、J3界隈に電撃走る――。

 FW有田やMF五領、FW米澤など、J3屈指のアタッカー陣に即戦力が加わった恐ろしさは、言葉では語りつくせないでしょう。得点王争いをチーム内で行いそうな顔ぶれですが、怪我明けという情報も。フルパフォーマンスを発揮できるかどうかは未知数ですが、概ね問題無ければ点を取れると思います。

 鹿児島は2度目のJ2昇格に向けて、主力の流出を抑えることに成功しました。その上で補強に成功しており、昇格レースの最前線にいることに疑いの余地はないでしょう。

 

6位 鈴木唯人/SUZUKI YUITO

清水エスパルスストラスブール期限付き移籍

 パリ世代の筆頭でもある有力FWが海外移籍。発表がかなり遅くなった印象ですが、タイミングとしては元柏レイソルの伊東純也(スタッド・ランス)と同じ。決して悪くはないと思いますが、移籍期間は6月30日までの半年予定。延長や買取オプションがついているものと思われますが、いきなりフランスリーグで結果を出さないといけないというのは中々に厳しい。無論、承知の上での挑戦であると思いますが。

 パリ五輪を翌年に控えた今シーズンは非常に大切な年。五輪出場のためにも海外で結果を残す必要に駆られますが、実際のところ現時点で海外組は少数派。この移籍が良いものになると信じるほかありません。

 

5位 谷口彰悟/TANIGUCHI SHOGO

川崎フロンターレアル・ラーヤン【完全移籍】

 日本代表としてカタールの地で躍動したことが記憶に新しい、Jリーグ屈指のイケメンCBの完全移籍報道に驚いた方は少なくないでしょう。私もかなり驚きました。31歳という年齢もあって、Jリーグ一本でやっていくものだと思っていましたが、まさかのタイミングで移籍。川崎としては厳しい流出となりました。

注目ポイントは以下の二つ。

Jリーグから見た中東への意識

カタールリーグへの存在感

 カタールリーグというものが日本国内での知名度に乏しく、移籍直後の映像くらいしかチェックできていませんが、なかなか難しそうな舞台であるという印象。中東に忌避感を持っているサポーターは決して少なくないですし、私も「よくわからない」世界ですので、谷口がどれだけの影響をもって残留争いのチームを引っ張っていけるのか注目です。

 また、日本代表である谷口がカタールでどれだけ存在感を発揮できるかは、日本人選手の中東移籍に今後関わってくると考えられます。既に中島翔哉がいますが、二例目として名を挙げることができるかどうか。ここまではレギュラーとして出場しており、チームになじんでいる模様です。次のワールドカップもワンチャンス残っていますので、もしヨーロッパに行ければ、今後中東移籍は増えるかもしれないですね。

 

4位 柿谷曜一朗/KAKITANI YOICHIRO

名古屋グランパス徳島ヴォルティス【完全移籍】

 ジーニアス、電撃移籍す。

 公式発表は唐突でした。居並ぶ移籍噂アカウントも新聞各社も何も報じておらず、本当に急に来ました。新聞社はともかく、移籍噂アカウントのお歴々は一体何を……(笑)

 今シーズンの徳島は若手選手を多数獲得し、若手好きのお歴々の間では揃って注目されているところに、ジーニアスという最後のピースが「ハマった」感は半端じゃないです。

 この移籍の注目ポイントは以下の二つです。

・チーム内での立場はどうなるか

・新監督の戦術にフィットするか

 立場としては、出場して背中で語るのか、裏方でもチームをまとめる存在になるのか、出場するかしないかを除けば大きな違いはないと思いますが、サポーターとしては出場して背中で見せてほしいと思うのは当然のところ。あの技術力は間違いなく武器になりますし、若手選手の手本になるはず。千葉(←清水エスパルス)や森(←柏レイソル)に柿谷の技術が身に付けば恐ろしい選手になること請け合い。

 

3位 和泉竜司/IZUMI RYUJI

鹿島アントラーズ名古屋グランパス【完全移籍】

 GK以外なら何でもやる、文字通りの「ユーティリティープレーヤー」として名高い選手ですが、基本はサイドの攻撃的なポジションを得意としています。鹿島でも一定以上の出場機会を得ていましたが、名古屋への移籍を選択しました。断言はできませんが、長谷川監督の指名での獲得かなと予想しています。と言うのも、長谷川監督のサッカーにはユーティリティで労働者タイプの選手がとにかくフィットします。ガンバ時代の大森のようなイメージでしょうか。

 長谷川監督は得点力の部分で個に依存する割合が大きいので、その点で言えばキャスパー・ユンカー(←浦和)の獲得はピンズド補強です。また、同じく個の力に長けたFWマテウスカストロの負担を軽減し、ゴールを挙げるという点に集中させることが必要不可欠。その分の負担を引き受ける選手が必要になりますが、その一人がMF和泉だと考えられます。

 おそらくはゴールやアシストといった分かりやすい数字が数多く残ることは無いと思います。ただ、それ以外の貢献度は高いはずですので、しっかりと試合を見てプレーを見て評価してあげられたら良いなと思いますね。(わりとガンバキラーなので、ガンバ戦では大人しくしててほしいです)

 

2位 谷晃生/TANI KOSEI

湘南ベルマーレガンバ大阪【復帰】

 ガンバサポならば皆思ったことでしょう。

 ――ついにこの日が来たか。

 4年前も、東口・谷が場を同じくする時はありました。ただ、その時とは事情が大きく異なります。当時の谷はまだ19歳で、第二GKは我らがレジェンド藤ヶ谷でした。

 しかし2023年現在、藤ヶ谷は現役を引退し、谷は日本代表GKという肩書がつくようになりました。方々でも言われていた、いえ……ずっと言われ続けていた「東口と谷どっちを起用する問題」が目の前まで迫ってきたのです。

 圧倒的な安定感でゴールマウスを守る"ヒガ神“と帰ってきた代表GK。更に、ポヤトス監督好みのビルドアップ技術を備えた一森。ガンバサポ界隈では今、三者の誰を起用するのか激論が繰り広げられているッ……!

 ここまでの情報では、東口ではないかと言われていますが、選手インタビューでは分からないというコメントが見られました。中村航輔とキム・スンギュの時くらい分からないですね。

 ちなみに筆者の見解は、ハイボール処理の安定感が段違いの東口だと思っています。違っても木の下には埋まりません。

合ってたら消します

 

1位 香川真司/KAGAWA SINJI

シント・トロイデン→セレッソ大阪【完全移籍】

 ロシアW杯でグループリーグ最大の事故を誘発して下馬評をひっくり返した役者が、長年の時を経てついに古巣復帰を果たしました。当然、背番号8。

 昨夏に乾が清水に移籍し、更に前年には柿谷が名古屋に移籍するなどレジェンドの流出が止まらなかったセレッソにとっては待望と言える復帰だと思います。代表時の実力がどれほど残っているのか、稼働率などは不明ですが、かつてドルトムントマンチェスター・ユナイテッドでプレーした時の実力を見せてくれる機会はあるはず。華のある選手なので、人気も出そうですね。2月14日に清武弘嗣が負傷離脱を発表しており、開幕からスタメンで出てくる可能性も見えてきました。水戸のGK本間や元鹿島GK曾ヶ端、元川崎MF中村憲剛のような立場でもやっていくかと思います。

 注目するべきポイントとしては、香川がどのようなプレーをするかよりもセレッソ全体がどのような空気感で居るかどうかになると思われます。

 

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 さて、以上10選を書き上げてみました。気づけば富士フィルムスーパーカップも終わり、Jリーグ開幕も目の前に迫っております。

 最高の週末を信じる日々が返ってくると思うと、高揚感が止まらないです。

 今年の青黒水龍も、Jリーグの同時視聴をしながらアレコレ語っていきたいと思っております。どうか2023シーズンもよろしくお願いします。

 それではまた次の記事でお会いしましょう。またね(;・∀・)ノシ