青黒水龍のガンバ備忘録

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2022ガンバ大阪総括 第4回

 こんにちは⚡

 ワールドカップも閉幕し、寒さも厳しくなってきましたね。私も夜間は暖房が手放せなくなっています。

 さて、第一回GK編から始まったこの2022ガンバ大阪の総括も第4回FW編を迎えるに至りました。

 よろしければ、過去に投稿した分も見ていただけると幸いです。

 

第1回GK編

https://blog.hatena.ne.jp/aokurosuiryu/aokurosuiryu.hatenablog.com/edit?entry=4207112889939911014

第2回DF編

https://blog.hatena.ne.jp/aokurosuiryu/aokurosuiryu.hatenablog.com/edit?entry=4207112889940378889

第3回MF編

https://blog.hatena.ne.jp/aokurosuiryu/aokurosuiryu.hatenablog.com/edit?entry=4207112889943274038

 

それではIKZ⚡

 

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No.9 レアンドロペレイラ/LEANDRO PEREIRA

戦績:リーグ戦23試合4ゴール/ルヴァン4試合/天皇杯1試合

 不発の助っ人は今年も不発……いや、むしろ悪化したまである事態でした。そう、あの広島戦までは。

 年俸1.5億とも言われる大型契約を結んで2021年に加入したものの、松本山雅の時から感じさせた不安要素は、これでもかというほど爆発していました。しかし、2021年はそれでも6ゴール。決定力だけは確かな選手だという事は否定できない事実でありました。

 どうやら2年契約らしく、2021年は不安8割期待2割といったところでしたが、片野坂監督とは徹底的に合わず、丸干し状態に。象徴的と言えるのは、アウェイ川崎戦でしょう。ペレイラではなくユースの南野遥海を先発させた試合でしたが、これといった収穫もなく大敗で、流石に白目を剝きました。

 PSG戦では、今までのペレイラは何だったんだと言いたくなるほどポストプレーに力を注ぎ、降りて受ける動きも見せるなど色々な意味で驚かせてくれました。

 監督が松田さんになると、チームスタイルはシンプルな4-4-2となり、タスクも簡略化。すると、パトリックと2トップを組むペレイラが復活して好プレーを披露。不運なゴール取り消しも含めると、10試合で4ゴールくらいは決めていたはず。

 ただ、年俸とゴール数が見合ったとはいえず、契約満了。うまくモチベーションを保てる監督の元なら、年間二桁ゴールは期待できるはず。最後の復活は本当に助かりました。

 

No.18 パトリック/PATRIC

戦績:リーグ戦28試合5ゴール/ルヴァン3試合/天皇杯3試合

 蒼黒の大砲・パトリックは3シーズン連続のチーム得点王に輝いてくれました。35歳になり、年々衰えは隠せなくなっているものの、確かなガンバ愛と高さ強さは健在でチームのために全てを出し尽くしてくれました。片野坂監督のサッカーに適応できたとは言えず、一時はポジションをルーキーの坂本一彩に奪われる時期もありましたが、腐らずに居てくれたことはチームの希望でした。

 思えば、開幕戦で策略にハマり退場となってしまった時から片野坂監督の戦いは狂い始めていたのかもしれません。後の祭りですが。相棒の宇佐美貴史が長期離脱となったことも痛恨で、リーグ戦のゴールも6節名古屋戦から長く離れることになりチームも浮上のきっかけを掴み切れず……パトのツイートに心を保つ日々が続いたサポーターは少なくないでしょう。

 監督が松田さんに代わってからは、レアンドロペレイラと2トップを形成し復活。8月末の27節名古屋戦、24節福岡戦での2試合連続決勝ゴールは残留に向けての大きな希望となり、広島戦の大敗で諦めかけていた私の心にももう一度火が灯ったことを昨日のように覚えています。更に残留へ向けて大きな浮上となった32節アウェイマリノス戦、自動残留に向けての僅かな可能性に手をかけるため、必勝を課された33節ホーム磐田戦では2試合連続の追加点。東口無しに残留は無かったことは周知の事実ですが、同じくらいパトリック無しに残留は無かったことも疑いようのない事実です。

 ゴール数や高さ強さから来る通称「パトポン」のイメージが強い選手だと思いますが、実際のところパトの良さはそれだけでは無いのです。

 ガンバサポならば、何を今更な事ですが、足元が不安な選手です。これでも2014年の時よりはずいぶん上手くなったと思いますが、それでも最低限通してほしいパスが通せない、トラップが大きくなりがち等挙げればキリがありません。しかし、磐田戦のオーバーヘッドをはじめ「それが決まるのか」という一撃を見せる、PKは怖いながら何だかんだ全部決める(なお今年はガンバのPK獲得が0だったので、当然PKゴールはありません)相手守備陣の隙間からスルリと抜け出してラストパスをしっかりとゴールネットに叩き込む等、ゴールゲッターとしてはむしろ成長している姿も見せてくれる飽きの来ない選手です。それでいながら、後半ATという体力的に厳しい時間帯にもプレスバックに入り、パスコースを制限する動きをサボらない、基本的に見えて中々できないプレーをしっかりしてくれる良さがあります(個人的にはここは凄く好きなポイントです)

 また、日本語の勉強を熱心に取り組んでいることも有名ですね。度々ツイートで勉強ノートを公開しているのでご存じの他サポも多いのではないでしょうか。日本国籍の取得も今か今かと待ち望んでいます。

 シーズンオフに入って割とすぐ、契約満了という衝撃的なリリースが届きました。ガンバ大阪を象徴する選手のひとりであり、3シーズン連続トップスコアラーであるパトリックを満了するという動きは、決して諸手を挙げて賛同できるものではありません。理性では納得しても感情は納得できない……小野瀬康介と同じパターンですが、小野瀬以上に「引退までガンバ大阪」と勝手に思っていたこともあり、言葉を失いました。

 ただ、フロントは相当な覚悟を決めたシーズンオフであろうと伺えます。良くも悪くもパトリックは個人で戦術に成り得る選手です。そのパトリックを放出するということは、即ち退路を断つということ。いざとなればパトポンで勝ち点を拾い残留するという道を自ら放棄する覚悟を受け止めるしかありません。

 京都サンガに加入することが公式にリリースされました。正直ホッとしています。移籍先が早いうちに決定したこともそうですが、パトリックの息子フェリペ君がガンバのジュニアに所属しているので、家族で暮らせる範囲だと良いなと思っていました。理想に近い移籍先で、本当に安心しています。恩返し弾だけは勘弁してください。

 最後に、パトリックは一度ガンバのユニフォームを脱ぎますが、いずれ蒼黒の大砲・大阪のサムライは帰還してくれると信じています。

 

No.32 坂本一彩/SAKAMOTO ISA

戦績:リーグ戦9試合1ゴール/ルヴァン4試合/天皇杯2試合

 ユースから昇格したプロ1年目ですが、実は2020年からガンバ大阪U23でプレーしていた逸材です。年代別代表にもコンスタントに召集されているFWで、15節広島戦でJ1初ゴール。その時のゴールシーンがかつてのエースストライカー・大黒将司身長に見合わずボールを収める能力に長け、リーグ戦でポジションを奪取した時期もあります。ただ、強度や怖さの部分で足りないと判断されたのか、松田監督になってからはベンチ入りも0。

 来季は育成型期限付き移籍も含めて、どう動くのか気になる選手です。個人的には残ってほしいですが、出れるチームで経験を積んでほしいという本音も。

 

No.37 山見大登/YAMAMI HIROTO

戦績:リーグ戦21試合2ゴール/ルヴァン5試合/天皇杯3試合

 特大の期待をもって加入した大卒FW。特別指定で出場した2021年にJ1初ゴールを挙げるなど、残留に貢献した選手で、一介の大卒ルーキーにかけるにはあまりに大きい期待値であった可能性もありました。

 片野坂監督の元ではある程度コンスタントに出場機会を得ましたが、ヘディングでの2ゴールのみに留まり、不本意なシーズンに。PSG戦で挙げたゴールはチームとしての上昇気流だと思ったのですが……。

 本来はウィンガー。ポヤトス監督の元では左右のWGで起用されるはずなので、ゴール量産を期待します。幼少からのガンバサポーターなので、クラブ愛は人一倍ある選手です。期待。ちなみにPSGとフランクフルトの両方からゴールを奪っています。

 

No.39 宇佐美貴史/USAMI TAKASHI

戦績:リーグ戦7試合0ゴール/ルヴァン1試合

 蒼の煌めき、苦難の一年を過ごす。私が世界で一番好きな選手は、今年プロになってから最大の怪我に苦しみました。

 片野坂監督が就任して、貴史も大黒柱の一人としてエースストライカーの活躍をしてくれると信じていたサポーターが大半だと思います。しかし、現実は斯くも無常。3節川崎戦で負傷交代すると、靱帯断裂で長期離脱が決定。おそらくは今年最大のターニングポイントであったと思います。

 マスター・オブ・ガンバ・遠藤保仁が移籍した今、次期マスター・オブ・ガンバないしミスターガンバ宇佐美貴史で間違いないだろう。その宇佐美が率いるガンバ大阪が躍進するという理想のストーリーは3月の頭で脆くも儚く崩れ落ちてゆきました。

 相当な覚悟を決めたシーズンのはずです。昨シーズンオフには、川崎フロンターレからオファーがあったものの残留。しかし、その川崎戦での負傷離脱……運命の残酷さを思い知ることになりました。

 それからガンバは長い長い低迷期間に。パトリックや東口への依存度が高いとよく言われるチームですが、それと同じくらい貴史への依存度も高いチームで、三本の柱のうち2本を欠いた状態で春を戦ったのです。

 それから耐えに耐え抜いた10月1日、31節柏戦で満を持しての復帰。いきなりの先発でした。ただ、決定的に違ったのは抜群の技術。降りて受けて展開する、納めて奪われない能力が圧倒的に高く、とても復帰初戦とは思えない安定感でした。試合としてはかなり押された柏戦をドローで終えると、残り3試合を2勝1分の無敗で締め、15位残留を果たしました。正直、あと1試合でも復帰が遅かったらどうなっていたか分かりません。本当にギリギリでした。

 当然ではありますが、靱帯断裂から戻ってきて4試合中3試合をフル出場というのは無理をしていたらしく、フランクフルト戦はベンチ外。

 全力を取り戻して、2023シーズンこそ蒼の煌めきを存分に見せつけてほしいです。来年こそ、貴史のチャントを歌いたいです。

 

No.40 食野亮太郎/MESHINO RYOTARO

戦績:13試合2ゴール

 マンチェスターCから完全移籍で復帰してきた蒼黒戦士が残留の大きな助けに。復帰して松田監督になってからはSHとしてレギュラーに。同じく夏移籍のファン・アラーノとともにハードワークを続けてチームの根幹を支えてくれました。その中で磐田戦での決勝ゴール。本当に助かりました。

 ポヤトス監督のサッカーにおいてどのポジションを充てられるかは分かりませんが、蒼黒戦士として宇佐美貴史の後継者に成り得る選手だと考えています。また、ワールドカップでセンセーショナルな活躍を見せた堂安律はユース時代の同期。刺激を受けていないはずもなく、奮起を期待しています。

 

No.45 鈴木武蔵/SUZUKI MUSASHI

戦績:9試合1ゴール

 ベルギーから国内復帰してきた日本代表FWということで、非常に高い期待をもって加入したものの、残念ながら期待に応えられる活躍はできませんでした。名古屋戦で決めたゴールが唯一の得点になりましたが、それ自体は衝撃的なゴラッソ。また、PSG戦ではそれなりに良い動きを見せていたこともあり、期待を捨て切ることもできません。

 さすがに半年契約ということは無いと思いますので、横取りされない限りは来年もいるはずです。FWは補強もあるので、ポジション争いは楽になりませんが、競り勝って日本代表に復帰する機会を掴んでほしいです。

 

No.42 南野遥海/MINAMINO HARUMI

戦績:リーグ戦4試合1ゴール/ルヴァン1試合/天皇杯3試合

 ガンバの選手事情が極限まで厳しくなった時にトップチームに呼ばれ、リーグ戦4試合に出場するなど、助けてくれました。ただ、片野坂監督の起用の仕方に疑問符が付くこともあるなど、チームに振り回された印象があります。

 来季からは正式にプロ契約を締結。活躍を信じています。

 

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 かなりお気持ちポエムを炸裂させてしまいましたが、私はストライカーが大好きなので仕方ないです。

 これにて2022ガンバ大阪の選手総括は終わりです。また新しい企画でブログを書いていきたいと思いますので、読者登録、またTwitterのフォローやミラティブ配信にもお越しいただければ幸いです。

 それではまた⚡