青黒水龍のガンバ備忘録

見てくれてありがとう- ̗̀꒰ঌ💙໒꒱ ̖́-

2022ガンバ大阪総括 第2回

 

 Jリーグが閉幕して3週間以上経ちました。

 世間はコスタリカ戦の敗北でもちきりとなっていますね。まぁここで多くを語ることはしません。

 さて、今回も2022年ガンバ大阪の総括をしていこうと思います。第二回はDF編となります!

 

 それではIKZ!

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

No.2 福岡将太/HUKUOKA SHOTA

戦績:リーグ11試合0ゴール/ルヴァン3試合/天皇杯3試合

 片野坂監督のサッカーに適合した、ビルドアップ能力が高いDF。徳島時代は左のCBやSBを担当していたようですが、ガンバでは右に回されました。

 ガンバのCBは表層がかなり厚く、片野坂監督体制の一時期以外はベンチからも外れる試合が多いシーズンを過ごしました。ただ、評価されていたビルドアップの部分は確かで、三浦弦太昌子源では中々見られない縦パスを差し込む姿に期待感を持っていたことも事実です。その分というと語弊がありますが、対人では先に挙げた二人と比べると不安たっぷり。CBに跳ね返しと迎撃能力を求める松田監督体制では出番はありませんでした。

 PSG戦ではネイマールとマッチアップ。残念ながら好き放題やられました。

 しかし、2023シーズンは出番を増やす可能性も。2021シーズンは徳島に在籍していましたが、その時にダニエル・ポヤトス新監督の元でプレーしていました。ポヤトス監督のサッカーを浸透させることにも貢献してくれると期待しつつ、2023年は残ってくれると思います。かなりの陽キャで、ガンバを盛り上げてくれる選手でもあります。丹羽枠かな。

 

No.3 昌子源/SHOJI GEN

戦績:リーグ戦25試合0ゴール/ルヴァン1試合/天皇杯2試合

 言わずと知れた元日本代表。確かな対人能力でピンチの芽を摘み取るDFリーダー。しかし、今期はかなり苦戦しました。片野坂監督のサッカーに適合できず、精彩を欠く試合も少なくなかったです。一時期はベンチからも外れ、本人もコンディション以外でメンバーから外れるのは初めてだったと語る等、厳しいシーズンになったことは間違いないようです。

 さらに、もうかなり前の話になりますが、大阪ダービーの終盤でチームの意思疎通の乱れからレアンドロペレイラと衝突する事態まで発生。あの時のわだかまりは解消されたようで安心しました。

 ただ、対人となればそこは日本代表。PSG戦でもサラビアやメッシとマッチアップし、当たり負けない姿を見せてくれました。実は親善試合PSG戦とフランクフルト戦の両方でフル出場しています。

 そんな昌子の真価が発揮されたのは松田監督になってから。CBに対人・迎撃能力を重視する人選となると、不動のスタメンに復帰。確かな実力を持って鉄壁の守備に貢献してくれました。

 契約は2025年までと言われており、来年もよろしくお願いします。鹿島がちょっかいをかけて来ているという噂もありますが、勘弁してください。しんでしまいます。

 12/1 03:58追記:マジですか……?

 12/13 17:12追記:今までありがとうございました。仕方ない、と割り切るのは難しいですが、受け止めました。

 

No.5 三浦弦太/MIURA GENTA

戦績:リーグ33試合0ゴール/ルヴァン4試合/天皇杯2試合

 このクソきついシーズン中、ほとんどの試合でフル出場を続けた元日本代表。片野坂監督の元では3バックの中央で、松田監督の元では昌子と組んでガンバの最終ラインを守り続けました。出場数的にも、守備スタッツ的にも今季のMVP候補のひとりです。実は荒木隼人にも勝るとも劣らないスタッツを出しております。

 キャプテンマークを外れてからプレーに改善が見られ、得意のインターセプトも光り輝きました。本当にありがとうございます。なんだかんだ3バックでも4バックでも順応したDFは高尾と三浦くらいなので、いなかったらゾッとします。

 元々はフィード力に定評のあるCBとして加入し、ハセケン体制の頃は対角線ロングフィードを披露していたこともあったのですが、ここ数年めっきり見なくなってしまいました。パトポンの影響でしょうか。

 来季はポヤトス監督体制となりますが、基本路線に三浦弦太が居ることは間違いないでしょう。このクラスのCBを3人も擁していながら2年続けて降格危機という事態がもう恐ろしいのですが、2021→2022の状況を見るに、次は無いように思います。是非とも来季もガンバでプレーしていただきたい。ホント頼みます。

 

No.16 佐藤瑶太/SATO YOTA

戦績:リーグ2試合0ゴール/ルヴァン4試合/天皇杯2試合

 昨年、明治大学から鳴り物入りで加入したCBですが、今季も苦戦続き。大前提として、原因は2つ。

 ひとつは、ガンバ大阪のCBに求められる基準が2年で3回もブレ散らかしたことですね。佐藤は空中戦に強みを持ちますが、片野坂監督の元ではビルドアップの能力が水準に達しなかったものと思われます。

 もう一つは、基本的にCBに有力な選手が多いという事実です。元日本代表が二人に、現韓国代表を擁するチームに割って入るのは中々難しい。もちろん、ここでスタメンを奪取すれば一気に日本代表入りも現実的になるのですが、そう上手く事は運ばず、カップ戦要員となりました。怪我人とコロナで人が足りなくなり、適正なんて贅沢言ってられない事態でも先発に至らない厳しいと思ってたら仙台に期限付き移籍

 仙台ではまずまず出場機会を得ているようですが、試合に1回致命的なミスをするという評価は変わらずのよう。仙台はキム・テヒョンもレンタルですが小出を獲得。平岡を満了しているので、佐藤の去就はテヒョン次第といったところでしょうか。

 

No.20 クォン・ギョンウォン/KWON Kyung Won

戦績:リーグ16試合2ゴール/ルヴァン3試合

 愛称"ディエゴ”。韓国代表キム・ヨングォン蔚山に移籍したから、代表で弟分的存在の選手を取ってくるという荒業を実現させたガンバフロントに戦慄を覚えます。

 プレーぶりとしては、さすが韓国代表という姿を見せてくれますが、要所でヨングォンからポジションを奪えない理由が分かる……といったところです。2回ほど見せてくれたディエゴキャノンにロマンを感じました。カタールでもガーナ戦ラストプレーで見せてくれましたね。

 ポヤトスサッカーには合いそうな印象なのですが、現在は序列3位。ここでもヨングォンとの差は感じざるを得ません。まぁ成長を信じましょう。鋭い縦パスと自ら持ち運ぶ姿は頼りになります。あとディエゴキャノンはヨングォンよりも枠に飛ぶ印象。入れば脳汁ドバドバでっせ!

 

No.4 藤春廣輝/HUJIHARU HIROKI

戦績:リーグ18試合0ゴール/ルヴァン4試合/天皇杯2試合

 ガンバ一筋の重鎮も、今季は黒川の台頭により出番を大きく減らしました。長年怪我知らずの鉄人でしたが、一昨年辺りから負傷離脱が増え、スピードにも衰えが見えるように。その分守備面の安定感が増していたためか、今季は片野坂監督の元、CBに挑戦。部分部分で良かったところはありましたが、結果としては良さが失われた面の方が大きかったように思います。

 松田監督になってからは出番をさらに減らし、ベンチから外れる試合も目立つように。契約満了の声もありますが、個人的には反対。見た目に反してやたら高いコミュ力で新加入の外国籍選手がチームに馴染むきっかけになってる印象です。縁の下の力持ちは引退が近いことを示唆するものでもありますが、ワンクラブマンを貫いてくれるならそれは有難い限り。来年もよろしくお願いします。

 

No.13 髙尾瑠/TAKAO RYU

戦績:リーグ26試合0ゴール/ルヴァン1試合/天皇杯2試合

 3バックでも4バックでも対応できる優秀なDFですが、チーム状況に引きずられる形で今季は苦戦。しかし、片野坂監督の元でも一定の出場機会を得て、松田監督の元ではスタメンに固定されました。CBもできる守備対応とWBに求められるドリブル突破を併せ持つ選手で、おそらく最適解は3バックの右CB。時折見せる、スルスル躱していくドリブルに希望を見たガンバサポは少なくないはずです。というか、三浦弦太をベンチに追いやるポテンシャルを持つ選手です。そう簡単に放出するわけには参りません。

 ただ、ポヤトス監督の求めるSBに合致していると思いますので来季もぜひ残ってください。米倉のような突破も見たいところですねえ。

 

No.24 黒川圭介/KUROKAWA KEISUKE

戦績:リーグ29試合2ゴール/ルヴァン4試合/天皇杯2試合

 ついに開花した新生SB。強烈なドリブル突破がウリの選手ですが、今季は守備対応にも成長がみられました。

 またWBでも良いプレーを見せていたので、一時期を除いては片野坂監督の元でも松田監督の元でも主力組でした。名古屋戦ではドリブル突破から強烈なミドルでJ1初ゴール。シュート力を磨けばJリーグを代表するSBになれるはずです。PSG戦でもこぼれ球からゴール。あの花試合を開花させるゴールだったと思います。

 夏場にはセルティック移籍のうわさもありましたが、さすがにトバシでしょうね。行かれてたら今総括どころじゃなかったかもしれないです。

 ただ、代表に推す声が出始めた選手。J1下位に沈んでしまった弊クラブから上位クラブへの移籍の可能性は0じゃないです。本当に移籍しないでください。カバーリングの部分では藤春から学び終えていないはずです。ね? ね?

 

No.26 柳澤亘/YANAGISAWA KO

戦績:リーグ13試合0ゴール/ルヴァン5試合/天皇杯2試合

 昨年のSB枯渇状態を助けてくれた勇者ですが、今季は苦戦。開幕は先発で中々良いプレーをしていたのですが、守備対応が不安視されたのか徐々に出場機会を減らし、松田監督の元では出場ゼロ。PSG戦では山見のゴールをアシストするなど、監督次第ではJ1でも主力になれるとは思いますが、どうでしょう。フランクフルト戦でも中々のプレーぶりでしたが、来季の契約は不透明。満了でも更新でもおかしくない選手なのですが、髙尾の後塵を拝する現状を打開できるかどうか。

 ちなみに2020年の最終節でガンバ大阪U23と試合している(当時はFC岐阜所属)ので、実にプロ入り1年半でJ3からJ1に個人昇格を果たしているということになります。これだけでも異様な程に順風満帆です。

 何気に左SBでもプレーできるユーティリティさがあるので、居てくれると助かる選手。突破からアシストの流れを作れるチームになれば、攻撃的SBとして覚醒しそうです。米倉のようになれるかも。わくわくします。

 

 次回はMF編、またね!